オリッシー鑑賞会 予習話③

Chandana Charchita
チャンダナ・チャルチータ

12世紀の詩人ジャヤディーヴァの描いたクリシュナ神をテーマにした美しいサンスクリットの叙事詩ギータ・ゴーヴィンダの中からクリシュナ神と牛飼いの女性達が楽しく戯れている様子を歌っています。

*白檀の香る空のように青黒く美しいお体には黄色い衣と野の花の花輪が飾られています。

*愛の戯れに揺れる宝石の耳飾りが微笑みを浮かべたクリシュナ様の両頬に光っています。

*一人の牛飼いの女房が、ずっしりとした豊かな胸でクリシュナ様を情熱的に抱きしめパンチャマラーガで甲高く歌っています。

*女達は、手を打ち鳴らし、腕輪を響かせながらクリシュナ様の甘い笛の音に合わせ喜びの踊りに夢中になる女達をクリシュナ様は褒め称えます。

クリシュナ神は、牛飼いの女性達のヒーローです。また、今でも多くのインド女性達のあこがれの的でもあります。チャンダナ・チャルチータは、まさにこのような風景を描いています。