貴重な本が翻訳されました。

イリアナ チタリスティ女史による”Making of a Guru: Kelucharan Mohapatra: His Life & Times”『オディッシー インド古典舞踊の祖 グル ケルチャラン モハパトラ Making of a Guru あるグルの誕生』を田中晴子さんが翻訳してくださり(心より感謝🙏)発売されました。Amazonから購入可能です。

グル ケルチャラン モハパトラ(1926-2004)、インド古典舞踊のオディッシーを復活させた主導者の一人。その人生の物語には、過去六十年間インド東部、オディシャ州で起きた数々の重要な出来事が織り込まれている。 修行時代から、2000年に受賞したパドマ ヴィブーシャン勲章まで、ケルチャランの芸術の旅は、より良いものへの終わりなき献身と探求だ。彼にとって舞踊とはサーダナ(修行)、教えることはダルマ(法)。恩師から受けたオディッシーの本質、情熱と詩情の奥義を弟子と分かち合う。素晴らしい踊り手、振り付け師、忍耐強い師匠、そして高潔な人間であったケルチャラン。

ケルチャラン グルジーの作品には踊り込んでいくと、踊り手の心の中に献身の情バクティを育てる魔法のような力がある 田中晴子(訳者、オディッシーダンサー)

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2004年4月7日アカデミー(Orissa dance academy)でいつものように練習が始まってまもなくケルチャラングルジーの訃報の知らせがはいり練習を中断し全員座ってうなだれ放心状態になりました、、、

そのあと皆でグルジーのご自宅へ向かい大きな氷の上に寝かされたグルジーのご遺体を前に崩れ落ち泣き叫ぶダンサーたち。

暑い夏のインド大きな氷が溶け出す中何時間も何時間もただそこに座っていた記憶があります。

ちょうど次の週ブバネシュワルではかなりレアな外国人ダンサーだけで行われる公演を控えていたので公演のタイトルが急遽ケルチャラングルジーメモリアル公演になりオリッシーの本場で初の生演奏ソロパフォーマンスだったから私にとって生涯忘れられない貴重な経験大切な思い出です。

それぞれの世代で私たちそれぞれの自分史がありどれも貴重なドラマがあるのだと思います。